イスラエルの3つのICOに不正疑惑-「明らかな詐欺」従業員が提訴
イスラエルの地元紙であるザ・タイムズ・オブ・イスラエルの報道によると、同国の起業家のモシェ・ホゲグ氏が関与したICOが不正だとして提訴されました。
対象となったのは2017年から18年にかけて行われたストックス(STX)、シリン・ラボズ・トークン(SRN)、リードコイン(LDC)のICOで、訴えたのはホゲグ氏が経営する2つの企業の従業員2人です。
2人の主張では、ホゲグ氏は3つのICOによって2億5000万ドルを集めたが、資金を投資家に約束したような事業に使用していないとしています。
同時に、2億5000万ドルを個人的な目的に流用したとも主張しており、こうした行為が「明らかな詐欺」であったと結論づけています。
また、原告2人はホゲグ氏のICOに関する主張が正しいと信じさせられてICOに投資したほか、家族や友人にも投資させ、金銭的被害や精神的ダメージを与える結果となったと主張しています。
こうした主張に対し、ホゲグ氏は地元メディアに「従業員によるゆすり行為だ」など語り、全面的に否定する姿勢を見せているといいます。
ホゲグ氏が関与したICOについては2019年、STXの資金がサッカーチームの買収費用などに流用されたなどとして提訴されていますが、ホゲグ氏側が勝訴しています。