ビットコインが5ヶ月ぶりの3万ドル割れー中国の規制強化が影響
仮想通貨のビットコインが22日、一時3万ドルを割り込みました。
心理的節目である3万ドルを割り込んだのは5か月ぶりで、28000ドルまで続落しました。
4月に付けた史上最高値から5割以上下落し、その後、大幅に反発して一時34000ドルまで回復しています。
中国人民銀行(中央銀行)は21日に、一部の銀行と決済企業に対して仮想通貨取引の取り締まりを強化するように指示し、仮想通貨取引の決済を直ちにできなくなるよう求めたほか、仮想通貨に関連したサービスの提供を禁止しています。
中国四大商業銀行の一つで中国で三番目に大きい銀行である中国農業銀行は、中国人民銀行の指示に従ってビットコインのマイニング(採掘)や取り引きを取り締まると既に表明しています。
また、中国当局はここ数か月でビットコインのマイニング(採掘)規制を相次いで打ち出しており、アメリカでもビットコインのマイニングにかかる膨大なエネルギーや投機的な値動きに警戒が強まっています。
中国初のビットコイン取引所のBTCチャイナのCEOを務めたBobee Lee氏は「今や店頭取引は基本的に違法と位置付けられた」と指摘しています。
香港に拠点を置く仮想通貨企業のOrical PartnersのAnthony Wong氏は「今回の中国のビットコインに関する規制は中国当局のトップによる支持のため、2017年の規制よりも深刻だ」とコメントし、「明らかに調整相場に入った」と述べています。