米国、ステーブルコインについての大統領作業部会を19日に開会

米国、ステーブルコインについての大統領作業部会を19日に開会

イエレン米国務長官は米ドルなどにペッグしたステーブルコインについての大統領作業部会を、19日に開くことを発表しました。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長や、米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長、米商品先物取引委員会(CFTC)のベーナム委員長らも、作業部会に参加すると報じています。

イエレン長官は、

「規制当局が協力することで、ステーブルコインがユーザーや市場にもたらす可能性のあるリスクを低減し、同時に潜在的なメリットを評価できるようになる」

「デジタル資産の急速な成長に照らし、各省庁が相互に規制と新たなルールの提案で協力していくことが大切だ」

と話しています。

パウエル議長はこれに先立ち、17日の議会公聴会でステーブルコインのひとつであるテザー(USDT)について質問された際に「信じられないほど急速に成長している」との見解を示した後、「銀行預金やマネー・マーケット・ファンド(MMF)のようなものにするためには適切な規制が必要だが、現実には規制が存在していない」と、懸念を表明しています。

米ドルにペッグしたステーブルコインとしてはUSDTのほかUSDコイン(USDC)などが時価総額の上位にありますが、USDTについては裏付け資金についての疑念がたびたび問題となっています。

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