ナイジェリア中央銀行、10月からデジタル通貨プロジェクト開始
ナイジェリアのネットメディア・ピープルズガゼットは、ナイジェリア中央銀行(CBN)が中央銀行デジタル通貨(CBDC)プロジェクトを10月1日から開始すると報じました。
報道によると、CBNは今年2月に国内の金融機関に対し、仮想通貨取引所へのサービス提供を禁止するなど、ビットコインをはじめとする仮想通貨に厳しい姿勢を取っていました。
そうした中、CBNの情報技術ディレクターであるラキア・ムハマド氏はCBDCに関して世界の中央銀行の80%が発行の可能性を探っており、ナイジェリアも乗り遅れるわけにはいかないと話しています。
ナイジェリアのCBDCプロジェクトは「ジャイアント」と名付けられ、オープンソースプロジェクトであるハイパーレジャー・パブリック・ブロックチェーン上で行うとしています。
その上でムハマド氏は、CBDCプロジェクトは、今年末までに概念実験を行う可能性があるとしており、CBNはCBDCを立ち上げることで、マクロ経済管理や成長管理、国境を超えた貿易支援が可能になると期待しています。
また、決算や送金の効率化、金融政策の波及効果の改善、税収アップにつながるなどの潜在的な利益をもたらしてくれるとの見解も示しています。