ウクライナ、違法運営の仮想通貨取引所を閉鎖-独立記念日抗議集会に関与か
ウクライナ保安庁(SBU)は、首都キエフを拠点にして違法運営されていた仮想通貨取引所を閉鎖させたと発表しました。
SBUによると、この取引所の月間最大売上高は110万ドルで、利用者から5~10%の手数料を取っており、マネーロンダリングが可能な環境を提供したとしています。
また、この取引所を通じて、ウクライナ独立記念日の抗議集会の主催社に資金が流れ、ロシアのウェブマネーやヤンデックス、キウイのウォレットが出所になっているとみられます。
また、SBUは取引所の事務所を捜索中に、違法行為の証拠があるコンピューターとサーバー、VPNソフトウエアがインストールされたモバイルデバイス、ダミー会社の印鑑と設立文書を発見したとしています。
これを受けてウクライナでは、マネーロンダリングをはじめとする違法行為に関与した人を起訴するため、捜査を勧めています。
毎年8月24日に行われるウクライナの独立記念日は、親露派による妨害が行われたこともあり、当局は警戒を強めています。