ステーブルコインの規制めぐり米財務省と金融業界が会談

ステーブルコインの規制めぐり米財務省と金融業界が会談

英ロイターは9月10日、米財務省がテザー(USDT)などのステーブルコインの規制をめぐり、金融業界の関係者と複数回にわたり、会談を行ったと報じました。

米財務省と会談を行ったある関係者の話によると、ステーブルコインの需要が増加した場合に、直接的な監視が必要になるかどうかについて尋ねられたといいます。

ステーブルコインを一斉に現金化する際に生じるリスクを軽減する方法や、ステーブルコインが伝統的な資産によって裏付けされるべきかどうかについても議論したと説明しています。

また、別の関係者は、財務省側はステーブルコインに関する現在の規制の枠組みは十分かどうか、安全性や健全性にどのような問題があるかなどについて、質問を受けたとしています。

なお、このような財務省の動きは、あくまでも情報収集のために行ったものであり、ステーブルコインの規制についての考えを共有するためのものではないというのが関係者の見方です。

財務省はこうした動きについて「ユーザーや金融業界にとって、ステーブルコインの潜在的なメリットやリスクを調査している」などとする声明を出しています。

同時に、こうした会談については金融業界だけでなく、消費者や国会議員、市場の参加者ら広い利害関係者と行っていることも明らかにしています。

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