分散型で低価格住宅ローンを提供するEmpowa、2.5万戸のスマートハウス建設プロジェクトを発表
発展途上国の人々に分散型で低価格な住宅ローンを提供するカルダノ(ADA)ベースのプロジェクトEmpowaは、モザンビークのベイラ市とオランダ民間企業庁(RVO)とMOU(覚書)を締結しました。
これによりモザンビークのベイラ市を対象に災害に強く、食料・エネルギー・水を効率的に利用できる環境に配慮したスマートハウス2万5000戸が建設されます。
ベイラ市は気候変動の影響を世界で最も受けている地域の1つとされており、2019年に発生した大型サイクロン「イダイ」によって、市内の建物の70%以上が損傷・破壊されました。
モザンビークでは大多数の人が銀行口座などにアクセスできず、住宅を購入するためローンを受けられるのは、都市人口のうち3%未満といわれています。
そのため復興のための住宅再建はこれまでほとんどできていませんでした。
Empowaは地元の不動産会社Casa Real(カサ・レアル)と協力し、人口の3分の2となる非正規雇用の市民に対して、クライメート・スマートハウスの低価格住宅ローンを提供する見込みです。
今回の締結は、ベイラ市住宅計画の第一段階を規定するもので、オランダ民間企業庁は気候への適応・水管理・土地管理の分野で支援を行います。