スマートコントラクトを活用した迅速な作物保険がローンチ

スマートコントラクトを活用した迅速な作物保険がローンチ

アフリカの小規模農家へ気候リスクをカバーする保険商品を提供しているAcre Africaは、ブロックチェーンとスマートコントラクトを活用した作物保険「Bima Bolt」をローンチしたことを発表しました

これは分散型保険Etheriscと提携したことで実現したものとなっており、Celoブロックチェーン上で機能します。

アフリカの小規模農家は、気候変動の影響による激しい干ばつや暴風雨などによって生計を立てる手段が無くなる一方で、アクセス可能で手頃な価格の作物保険が少ないのが現状でした。

Bima Boltではスマートコントラクトを実装することにより、業界平均45日だった支払期間を5日に短縮、補償額を前シーズンと比較して27%増加、運用コストを80%削減できると報告しています。

Bima Boltは2020年からパイロットテストを実施しており、すでにケニアなどをふくむ25000を超える農家が参加していました。

今後はアフリカの長雨の季節にむけて、Celoに保険リスクプールを導入し、オラクルベースの即時決済を実現することで、非常に低い取引コストで保険金支払いを5日間から24時間以内にすることを目指していきます。

また、これまでは衛星画像で監視して定義された降雨量に達すると、オンチェーン・スマートコントラクトが発動して支払いが行われていましたが、雲や植物などにより正確な降雨データが測れないのが現状でした。

そこで衛星画像でモニタリングする最先端の土壌水分量データへ移行し、Bima Boltの保険金支払いの精度をさらに向上させていく予定だとしています。

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