森林資源を活かした環境保全と経済活動の両立を目指した国内プログラムが発表

森林資源を活かした環境保全と経済活動の両立を目指した国内プログラムが発表

成長戦略を支えるためのITを提供しているTIS株式会社が、地域の森林資源を活かして環境保全と経済循環を両立するエコシステムの構築を目指したプログラム「WOOD DREAM DECK(ウッド ドリーム デッキ)」の立ち上げを発表しました。

このプログラムは、Web3技術を活用して、木を使って何かをしたい人々への支援を行い、木材資源の利用価値を向上させて循環を促進することで「都市集中・地方衰退」や「低・脱炭素化」の問題解決を目指すものです。

具体的な取り組みとして、ファンベースのコミュニティ活性化を目指すトークン発行があります。木材職人やオーナー、クリエイター、山主などをWeb3技術を活用したコミュニティに集め、トークンを発行・流通させてインセンティブを提供します。コミュニティ内でのプロジェクト発足やトークンの流通が、活性化につながるとされています。

また、木材製品や体験にNFTを紐付けることで、付加価値を高める試みも行われています。NFTの活用により需要が生まれることで、売上の一部が再造林へ還元されることを目指しています。例として、木の情報やメッセージの記録、イベントへの参加権、木の所有権などが挙げられます。

プロジェクトの背景には、木の高齢化や放置という課題があります。日本の国土の70%が森林であるにもかかわらず、木の高齢化や細木の増加、それらの放置などが進んでおり、土砂災害や生態系の悪化が懸念されています。また、高齢化した木はCO2の吸収量が減少し、温暖化の加速につながる恐れがあります。しかし、その一方で、木を伐採し再造林するものの、赤字が生じており、再造林が十分に行われていない状況も続いています。

このプロジェクトでは、人口集中を都市部から森林のある地方へ分散させることを目指しています。古木の再利用や木を活用した取り組みを支援することで、地域コミュニティの活性化が期待されます。さらに、再造林を通じた脱炭素化や経済活動の循環も推進されるとされています。

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