Solid WorldがVCM市場向けカーボンリスク評価ツールを一般公開
ブロックチェーンを活用した機関向けフォワードクレジットのインフラ構築を目指すSolid World(ソリッドワールド)が、カーボンリスク評価ツールCRISP(Carbon Risk Identification and Scoring Principles)を一般公開したことを発表しました。
CRISPは急速に発展するボランタリーカーボン市場(VCM)に、さらなる透明性をもたらすべく設計されており、主要なリスクを検証することで、カーボンクレジットの提供に失敗につながる最も重要な要因を網羅し、包括的なフレームワークを提供することを目的としています。
また検証する主なリスクには「炭素収量・気候変動・財務・財務・プロジェクト開発者」といった項目があり、これら合計に基づいたネットフォワードリスクスコアが算出され、AAA〜Dの範囲で格付けされています。
そのためステークホルダーは、より正確にリスクを評価し、十分な情報に基づいた意思決定を行うことができ、有意義な気候変動対策の実現や、気候変動プロジェクトに対する支援も提供することが可能となります。
Solid Worldは今後、数週間以内にスコアリングプロセスの仕組みを説明したサンプルレーティングを公開するとともに、新しいカーボンプロジェクトが報酬を獲得し、資金調達ができる流動性プールを立ち上げる予定だとしています。