アルゴランド財団らが、災害救済支援の効率化を実現するウォレットサービスを立ち上げ
アルゴランド財団と、自然災害や人災に影響を受けた家族・コミュニティを支援しているセント・ヴィンセント・デ・ポール米国災害対策支援本部(DSC SVDP-USA)、全米の約1000万人のボランティアを代表する全米災害ボランティア組織(National VOAD)が、Kare Survivor Walletの初期リリースに成功したことを発表しました。
Kare Survivor Walletはアメリカ赤十字社からの資金提供を受け、シンガポールのテクノロジー企業AID:Techと、共同で開発された災害救援リソースプラットフォームで、ブロックチェーン技術を使用し、援助に関するスピード・効率・透明性を向上させるものとなっています。
災害の影響を受けた家族はアプリでKYCを済ませれば、Amazonから直接重要な救援物資と交換できる額の資金を受け取ることができます。なお配布プロセスは、従来のエンドツーエンドでは数か月かかる場合もありますが、ウォレットでは最短24時間にまで短縮することが可能だとしています。
すでに、災害を受けたばかりのテネシー州とフロリダ州の家族に対して家具や日用品といった物資を、ウォレットを活用して受け取ることを促進しており、今後はアーカンソー州・ケンタッキー州・ルイジアナ州・ミシシッピー州にも拡大していく予定だとしています。
今後は災害救援機関が、プラットフォーム内に申請者の情報を収集するためのフォームを設置し、被災者がデジタルIDを使って申請するだけで、資金がデジタルウォレットに直接送られ、物資を注文できるようになるとしています。