バンカーサプライヤー大手Titan、LNGベースのカーボンインセット提供へ
オランダを拠点とする海運顧客へクリーン燃料を提供するTitanと、運輸セクター向けブロックチェーン・カーボンインセットプラットフォーム123Carbonが提携し、初となるLNG（液化天然ガス）ベースのカーボンインセットを発行したことを発表しました。
カーボンインセットとは、自社サプライチェーン上で二酸化炭素排出量を削減および相殺する持続可能な活動のことで、外部からの購入によるカーボンオフセットとは異なり、内部で完結するのが特徴になっています。
このカーボンインセットにより、燃料供給会社や船舶運航会社が、海運バリューチェーン全体を通じて、クリーンで炭素強度の低い燃料がもたらす環境上のメリットを、運送業者へ移転することができると伝えています。
また運送業者も、自社の低炭素活動による炭素削減量を、グローバルなバリューチェーン全体に共有でき、自社サプライチェーン内の脱炭素化を実現することが可能になります。
インセットの生成と割り当ては、国際NPO団体SFC（スマートフレートセンター）によって定義された方法論に基づいたものになっており、123Carbonがレジストリ上でTitanにインセットを発行、Titanがブロックチェーンウォレット上でトークンを管理・提供する仕組みです。
このトークンには、使用された排出係数・リスク軽減措置・外部保証など、排出削減プロジェクトに関するすべての情報が含まれており、市場に独自の透明性を提供するものとなっています。
