国際決済銀行、ブロックチェーンを活用した気候変動対策と持続可能な金融ソリューションを開発

国際決済銀行、ブロックチェーンを活用した気候変動対策と持続可能な金融ソリューションを開発

BIS(国際決済銀行)は、COP28開催国であるアラブ首長国連邦と、同国中央銀行らと協力し、持続可能な金融と気候変動対策におけるイノベーションの促進を目的としたイニシアチブ「COP28 UAE TechSprint」を立ち上げることを発表しました。

同イニシアチブは、ブロックチェーン・AI・モノのインターネット(IoT)といった3つの最先端ソリューションを応用し、グリーン金融市場における重要なデータ検証のギャップ解決に取り組んでいます。

BISによれば、現在、重要課題であるとして各分野における詳細な技術ソリューションのギャップを説明し、対応できる開発者を世界中で募集しています。

AI分野では金融サービス業界における持続可能な報告・検証・開示に焦点を当て、投資が環境に与える影響に対する世界的な懸念が高まるなか、プロセスを合理化・強化できるソリューションを求めています。

次に持続可能な金融における監査と透明性に関する問題に取り組むため、ブロックチェーンを活用し、透明性・トレーサビリティ・アカウンタビリティを強化する枠組みの構築と、金融セクターの信頼回復を目指しています。

さらに、ステークホルダーが十分な情報に基づいた意思決定を行えるようにする上で、IoTとセンサー技術により、影響・リスク・コンプライアンスに関するデータのリアルタイム提供を実現したいと明かしています。