PanXchangeとHederaチェーンが統合、カーボンクレジット市場の透明性向上へ

PanXchangeとHederaチェーンが統合、カーボンクレジット市場の透明性向上へ

カーボンクレジット市場を展開するブロックチェーンベースの商品取引プラットフォームPanXchangeが、HBAR財団から資金提供を受け、Hederaネットワークと統合したことを発表しました。

PanXchangeは、現物商品の流動性と透明性を構築するために設計された特許取得済みWeb2.0取引プラットフォームを構築していましたが、今回の統合により高速で安全なブロックチェーンへのアクセスと、不変の監査証跡を顧客に提供できるようになったと伝えています。

これによりすべての取引が記録され、トランザクションの追跡可能性が向上することから、顧客の信頼を獲得できるほか、大手多国籍法律事務所DLA Piperが統合に関する助言を行い、すべての炭素プログラム文書作成に関する法律顧問を務めます。

PanXchangeのカーボンプログラムは、需要が高まっている農地などから得られる自然ベースのカーボンクレジット市場を展開しており、リジェネラティブ農法を手掛ける農家の報酬を増やすことを目指しています。

しかしコストや市場に出るまでの時間、流動性の欠如、価格リスクを管理できないことが、農家によって問題視されており、自然ベースのカーボンクレジット創出に足踏みしているのが現状でした。

今回、Hederaへの統合とDLA Piperの指導により、土地所有者にクレジットを獲得する経済的に実行可能な道筋と、クレジットの販売に関する完全な所有権・自主性を提供し、課題を解決しようとしています。