インドネシア、ブロックチェーン活用の国営カーボンクレジット取引所がローンチ

インドネシア、ブロックチェーン活用の国営カーボンクレジット取引所がローンチ

インドネシア証券取引所(IDX)が運営する国営カーボンクレジット取引所「IDXCarbon」が正式にローンチし、初の取引に成功したことが報告されました。同取引所ではブロックチェーン技術が採用されています。

技術提供したのは、独自の規制環境資産取引プラットフォームを運営するACX(旧AirCarbon Exchange)で、インドネシアが掲げる2060年までにネットゼロ達成をサポートする形になります。

IDXCarbonは、インドネシア独自の要件を満たすようACXによってカスタマイズされ、SRN-PPI(気候変動管理のための国家登録システム)を含む国家機関とも提携し、インドネシア金融サービス庁(OJK)が定めた要件に準拠することを可能にしています。

またブロックチェーン技術を活用した完全なエンドツーエンドのソリューションを提供することにより、インドネシアの炭素市場における透明性・説明責任・効率性を促進していきます。

取引初日には、参加は自主的としながらも多数の銀行や証券会社、その他組織がカーボンクレジットを購入したと報告されています。

ACXは約2500万ドルの資金調達に成功しており、すでにアブダビグローバルマーケット(ADGM)で、トークン化したカーボンクレジットの取引を実施しているほか、アテネ証券取引所とも協力し、炭素市場を開発していくことを発表しています。