炭素排出権取引に革新をもたらす韓国銀行と韓国取引所の共同研究
韓国銀行(Bank of Korea)と証券取引所である韓国取引所(Korea Exchange)が、二酸化炭素の排出権取引分野でイノベーションを推進するため、共同研究をおこなう協定に調印したことが現地メディアによって明らかになりました。
同研究では、分散型台帳技術(DLT)を使用した中央銀行デジタル通貨(CBDC)ベースでの排出権取引シミュレーションシステムを開発し、環境に配慮した金融ソリューションの実現に取り組んでいくとしています。
CBDCによる排出権取引テストの詳細は11月にも発表される予定で、2024年の第3四半期と第4四半期に実施されます。一方で両者は、DLTの採用やCBDCの導入が正式に決定したわけではなく、単なるテストに過ぎないと強調しています。
しかし韓国取引所は現在、DLTの模擬実験を行っており、2024年にはセキュリ ティトークンの上場をサポートする予定で、この試みはCBDCのユーザビリティテストの一環になると述べています。
また韓国銀行も、CBDCを金融機関同士の送金手段として機能させる、ホールセール型CBDCのトライアルを発表し、カーボンクレジットを含むトークン化された資産を同インフラ上に設置することが含まれていると指摘されています。