ブロックチェーンを活用したカーボンクレジットレジストリCADトラストが正式に稼働
世界銀行やシンガポール政府の支援によって設立され、カーボンクレジット・レジストリデータの集約を目指す分散型グローバルプラットフォームClimate Action Data Trust(CADトラスト)が、正式にスタートしたことを発表しました。
これによりレジストリに登録済みカーボンクレジットプロジェクトのブロックチェーンログが作成され、イニシアチブの二重カウントを防ぐことができ、コンプライアンス報告や監査基準の引き上げが可能になります。
CADトラストのレジストリダッシュボードには現在、大手であるVerraをはじめ、データの60%以上を占める国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のクリーン開発メカニズム(CDM)が組み込まれています。
またGlobal Carbon Council・EcoRegistry・BioCarbon Registryのほか、最近ではブータンの国家レジストリも追加され、カーボンクレジット市場の透明性と効率性向上が期待されています。
なおCADトラストは、公共財として機能させることを目的にしており、効率的で持続可能なブロックチェーン技術として、BitTorrentの創設者が作ったChiaチェーンを採用しています。