マシュレク銀行が法人顧客向けカーボンオフセット・ブロックチェーンサービスをスタート

マシュレク銀行が法人顧客向けカーボンオフセット・ブロックチェーンサービスをスタート

UAEを拠点とする中東で最も古い銀行機関の1つマシュレク銀行が、持続可能なプロダクトに焦点を当てたブロックチェーン対応のフィンテック企業Fils社とMOUを締結し、法人向けカーボンオフセットサービスをスタートすることを発表しました。

顧客となる企業や機関投資家らは、マシュレク銀行の法人口座から直接カーボンオフセットを統合できるようになり、ESGに準拠した気候変動対策を簡単にビジネスモデルに組み込むことが可能となります。

Fils社が提供するインフラストラクチャにより実現したもので、ブロックチェーン技術を活用することにより、グリーンウォッシングの排除と二重カウントを回避し、すべてのカーボンクレジットを追跡します。

また分割されたカーボンクレジットを提供するとともに、最低購入金額の問題も解決することで、今まで複雑さから取引市場へアクセスできなかった企業の参入が容易となるほか、マシュレク銀行を通じた購入・監査・報告の簡素化が実現されます。

マシュレク銀行によれば、炭素削減目標を達成するために世界企業の41%が、カーボンクレジットの利用を計画しており、市場は今後数年間で年平均成長率30%に達すると見込んでいます。

サービスは2024年前半を予定しており、マシュレク銀行の特定の法人顧客と共同で開始し、徐々に拡大していくと伝えています。