最大手取引所Binance(バイナンス)のCEOが考えるIEOとは?

最大手取引所Binance(バイナンス)のCEOが考えるIEOとは?

最大手の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)のCEO兼創設者であるChangpeng Zhao氏(以下、CZ氏)は4月10日、ブルームバーグによるインタビューでIEOについての考えを述べました。

このインタビューの中でCZ氏は、IEOの目的は良いプロジェクトの成長を支援することで、

「すべてのプロジェクトが大成功するわけではありませんが、純粋な詐欺を排除するのに役立ちます。」

と述べています。さらに、バイナンスのローンチパッド(IEOを実施するためのプラットフォーム)を利用することのメリットについては、

  • 世界中にプロジェクトの宣伝ができること
  • プロジェクトのユーザーを増やすことができること
  • プロジェクトの信頼を築くことができること
  • マーケティングを取引所が行うため製品構築に集中することができること

などを挙げています。

また、現在、様々な取引所がバイナンスの手法を取り入れて、IEOを実施しはじめていることについての意見を求められると、

「業界が大きくなることで誰もが利益を得ることになります。そのため、私たちは他の取引所でもバイナンスのIEOモデルをコピーすることを勧めます。しかし、ここで重要なのは、詐欺を助長するのではなく、良いプロジェクトの成長を支援することです。」

とし、手法の強力な検証になるため多くの取引所が真似をすることを推奨していますが、プロジェクトを支援するという意識を持つことの重要性を強調しました。

一方、IEOについて一部の関係者から「プロジェクトの採用基準が取引所毎に異なっていて、本当に詐欺プロジェクトから投資家が守れているかが不透明」というような批判の声も上がっていることや、規制当局がIEOで販売されるトークンを証券であると見なす可能性がさらに高くなる可能性を指摘されていることについて問われると、

CZ氏は、ICO、IEOのどちらを行う場合でも、規制を遵守することは本来最も重視されるべきことであり、バイナンスの最重要事項であると述べています。

バイナンスをはじめとする様々な仮想通貨取引所では、IEOの実施が予定されていますが、各取引所のIEOに対する姿勢や、実施後のプロジェクトの動向、上場後のトークン価格などと同時に、各国のIEOに関する規制への動きにも注目していきたい。

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