バイナンスでハッキングされたビットコインの行方が判明、入出金も再開へ
5月7日に仮想通貨業界に大きなニュースを与えたバイナンスのハッキング被害。
バイナンスCEOのCZ氏は、今回のハッキングの発覚直後に対応策として、システムのリカバリーに注力するとし、全ての口座・データシステムにおけるハッカーのいかなる足跡も削除することが必要であり、その作業が終わるまでは出入金の再開ができないとしていました。
今回の件のハッカーは複数利用者のAPIキーなどの情報を盗み、フィッシングやウイルス攻撃など、様々な技術を駆使してハッキングを行なったとされています。
バイナンスは、その対策としてAPIと2FAなどに大幅な変更を加える改善を行い、作業の目処がついた週明けには入出金が可能となることを発表しました。
#Binance Security Incident Update
An update from @cz_binance, sharing current progress, significant changes going forward and the addition of Universal 2nd Factor (U2F) support, such as @Yubico.https://t.co/PeYu7Ha0iq
— Binance (@binance) May 10, 2019
また、被害にあった7500BTC(約44億円)のその後の送信先アドレスについても特定がされました。
特定できたのは7000BTCで44回に分けられて送金され、7つのアドレスに移動し、うち6つのアドレスに1060.6BTCが入っており、1つには707.1BTCが入っていることが判明しています。
- bc1q2rdpyt8ed9pm56u9t0zjf94zrdu6gufa47pf62 (1060.6 BTC保有のアドレス)
- bc1qx3628eh9tdnm0uzculu8k6r2ywfkc5zns2hp0k (1060.6 BTC保有のアドレス)
- bc1qnf2ja3ffqzc3hskanjse6p8zag52fm6jgmmg9u (1060.6 BTC保有のアドレス)
- bc1qw7g5uxxl750t0h2fh9xajwuxp4qt634yh3vg5q (1060.6 BTC保有のアドレス)
- 16SMGihY94H8UjRcxwsLnDtxRt7cRLkvoC (1060.6 BTC保有のアドレス)
- 1MNwMURYw1LkPnnpda2DQkkUsXXeKL9pmR (1060.6 BTC保有のアドレス)
- bc1q3a5hd36jrqeseqa27nm40srkgxy8lk0v0tpjtp (707.1 BTC保有のアドレス)
今回の一連の騒動でCZ氏への指摘などもありましたが、CZ氏は自分自身は関わった全てのチームやサポーターへの感謝を述べ、さらに強いチームを作ること発言しています。
https://twitter.com/cz_binance/status/1126169829080125440
今後、バイナンスがさらなるセキュリティやサービスなどの向上を目指すことは明白ですが、こうした取引所のハッキング被害が後を絶たない状況から、バイナンス独自の分散型仮想通貨取引所である「Binance DEX」へ大きな注目が集まっていくことが推測されます。