ゴールド(金)にペッグする仮想通貨発行をロシア中央銀行が検討

ゴールド(金)にペッグする仮想通貨発行をロシア中央銀行が検討

5月23日、ロシア中央銀行は「ゴールド(金)」にペッグする仮想通貨の発行を検討していることがわかりました。

これまでの仮想通貨は主に、各国の法定通貨(JPYやUSDなど)にペッグするステーブルコインが主流でしたが、今回報じられたゴールド(金)とペッグをする事例は数えるほどです。

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ロシア政府はこれまで、匿名性などの観点から仮想通貨に対して肯定的ではありませんでした。また、ロシアは仮想通貨を合法的に扱うことは無いという姿勢を見せていました。

そのため、今回の「ゴールド(金)にペッグした仮想通貨の発行」の検討は、国が大きく動く驚くべき第一歩だといえます。

ただし、ロシア銀行のエルヴィラ・ナビウリナ総裁は、これら仮想通貨の重要性を示しつつも、仮想通貨が法定通貨に代わることについては認めていません。

 

According to today’s report, Nabiullina said that, while it may mull the use of the gold-backed cryptocurrency, the central bank is against the use of cryptocurrency in Russia’s monetary system.

 

金に裏打ちされた暗号通貨の使用を決断考えるかもしれないが、中央銀行はロシアの通貨システムにおける暗号通貨の使用に反対している。

 

日本国内においても、キャッシュレス決済が黎明期から各社サービスにおける戦国時代へと突入しました。

もちろん、今はまだ日本のキャッシュレスにおける通貨は、法定通貨とペッグした電子マネーという位置付けなので、日本のキャッシュレス決済には仮想通貨は関係ありませんが、

ゴールド(金)とペッグする仮想通貨や、それと同等の仕組みを持つ仮想通貨が世界中で検討され始めると、仮想通貨と法定通貨が共存する時代が訪れるのも、そう遠い未来ではありません。

 

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