伊藤忠、天然ゴム取引にブロックチェーン技術を応用するプロジェクトと提携
伊藤忠商事株式会社は、持続可能な天然ゴム取引プラットフォームを運営するHEVEACONNECT PTE.LTD.と資本提携しました。
天然ゴム取引プラットフォームでは、ブロックチェーン技術を利用して、天然ゴムの原料におけるトレーサビリティ・システムの実証実験を行なっています。
これにより伊藤忠商事株式会社は、SDGsへ貢献することになりました。
「Sustainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」と訳されます。2015年9月に国連本部で「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」として採択されたものです。
現在ブロックチェーン技術を用いたSDGsへの取り組みは、世界各国で行われています。その一つが、今回の天然ゴム取引プラットフォームにおけるプロジェクトです。
天然ゴムは主に東南アジアで生成され、自動車をはじめとしたタイヤなどに使用されています。天然ゴムがタイヤメーカーへ渡るまでには様々な仲介業者を通ることになりますが、現状ではこのサプライチェーンにおける透明性が確保されていません。
今回、天然ゴムの取引プラットフォームにブロックチェーン技術を導入することで、ゴム原料の生産業者や収集業者、輸送業者や加工業者などの取引内容を透明化します。
スマートフォンアプリとの連携は、取引内容や取引日時、位置情報などをブロックチェーンへ記録することで、改ざんや不正の行えないプラットフォームとなるのです。
プラットフォームにブロックチェーンを融合することで今後、天然ゴムの売買はもちろん、物流や保険についての機能もオンラインサービスで取引が可能になります。