バイナンスが新たなトークン「BTCB」の発行を発表|ビットコインにペッグされたトークン

バイナンスが新たなトークン「BTCB」の発行を発表|ビットコインにペッグされたトークン

ビットコインにペッグされたトークン「BTCB」

仮想通貨取引所バイナンス(Binance)から新たなトークンが発行されます。

2019年6月17日、バイナンスはビットコインにペッグされたトークンBTCBの発行を発表しました。

発行の目的としては、同社が手掛ける分散型取引所バイナンスDEXの流動性を高めるためとされています。

引用:Binaceブログより

BTCBはバイナンス独自チェーン上でBEP2トークンとして発行されるようで、バイナンスでBTCB/BTCの取引を行うことで入手が可能となるようです。

また、BTCBはビットコインにペッグされたトークンであるため、同社が保有するビットコインが裏付け資産となります。

バイナンスのCEOを務めるジャオ・チャンポン(通称CZ)氏からは9001BTCの移動を行う旨もツイッターで報告されており、この資産が今回発行されるBTCBの裏付け資産として利用されるのではないかという見方もあります。

https://twitter.com/cz_binance/status/1140587447983624198

バイナンスからは、銀行口座を通して裏付け資産の監査を行う必要のあるステーブルコインに比べ、ビットコインを裏付け資産とするBTCBは、その監査も容易となる等の見解も示されています。

他資産に裏付けされたトークンには、「その裏付け資産が本当に存在するのか」という点に懸念が生じることもあり、こうした見解を述べることで、利用者の懸念を払拭したい様子も感じられます。

現在、バイナンスDEXの基軸通貨にはBNB(同社が発行する独自トークン)が利用されていますが、ビットコインに連動したBTCBも基軸通貨として扱われるようになれば、取引所利用者の選択肢も増えることとなり、バイナンスDEXが期待する流動性の向上にもつながる可能性は高いでしょう。

また、他の通貨にペッグされたトークンの発行も今後行われることとなれば、さらに利用者の選択肢も増え、他取引所ユーザーの流入も狙えるかもしれません。

今回の発表を見る限り、BTCBはバイナンスDEXでの取引用通貨として扱われるため、利用範囲は限定的となり、ビットコインや他アルトコインとは性質の異なるものとなると考えられます。

しかしながら、バイナンスDEXは日本国内からのアクセスに制限が設けており、日本からは利用不可となっています。(※他、米国を含む19か国がアクセス制限対象国となっています。)

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