フェイスブックの仮想通貨プロジェクト「リブラ」がビットライセンスの取得を申請
6月28日にロイターが報じた内容によると、Facebookの仮想通貨プロジェクトを運営するCalibra(カリブラ)が、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の発行する「ビットライセンス」の取得申請を行ったようです。
ニューヨーク州で仮想通貨の決済サービスや取引所などの両替サービスなどを提供する場合、同ライセンスが必要となります。
審査が厳しいことでも有名で、米仮想通貨取引所Bittrexが取得に失敗した過去もあります。
また、英国の金融行動監視機構(FCA)やイングランド銀行、スイスの金融市場監督機構(FINMA)など、複数国の規制当局とも連絡を取っているという内容も話題として挙げられています。
Libraのホワイトペーパーに記載されていた通り、Libraが目指すのはボーダーレスに利用可能な決済通貨。
多くの国で違うカタチで用意されているライセンスの取得はもちろんのこと、規制当局の理解・認可を受ける必要も今後生じてくるでしょう。
直近の「Libra」と規制当局の話し合いの場としては、7月16日に米上院銀行委員会のプライバシーについての公聴会があり、7月17日には米下院金融サービス委員会の消費者・投資家並びに金融システムに与える影響についての公聴会が予定されています。
米下院金融サービス委員会のマキシン・ウォーターズ委員長からはLibraの開発中断を求める声明文も発表されているので、今後の進展に深く関わる公聴会となる可能性は高いと言えるでしょう。
NEW: The top lawmakers on the House Financial Services Committee are targeting Facebook’s new cryptocurrency, #Libra.
Chairwoman Maxine Waters says it’s another example of Facebook’s “unchecked expansion,” urges execs to testify and calls on FB to stop working on the currency. pic.twitter.com/xOklWsfLdx
— Brian Fung (@b_fung) 2019年6月18日
また、プライバシー保護について過去に問題視されたこともあるFacebookですが、この公聴会でどのような説明ができるのかも焦点となりそうです。
大きな注目を集めているLibra。
各方面から様々な見解も寄せられていますが、果たしてこのプロジェクトはするのか、今後の動向にも目が離せません。