リブラ開発者「フェイスブックはプロジェクト構成メンバーの1つに過ぎない」
7月3日、Facebook(以下、フェイスブック)の仮想通貨「Libra(以下、リブラ)」の開発を手がけるカリブラ(Calibra)のデビット・マーカスCEOが自身のフェイスブック上に投稿を行い、同プロジェクトの体制について改めて言及しました。
「フェイスブックはリブラの構成メンバーの一つにすぎない」
という説明とともに、リブラが正式に発表されてから現在までの間になされた様々な方面からの批判についても一部説明がなされています。
今回投稿された内容では
「リブラを利用するにあたり、フェイスブックへの信頼は必要ない」
ということに言及し、フェイスブックはリブラプロジェクトの創設メンバーの1つにすぎず、運用開始までに構成されるであろう100以上の参画組織の1つにすぎないということが説明されています。
引用:The Block
米下院金融サービス委員会マキシン・ウォーターズ委員長から発せられた「リブラ開発の一時中断」を求める声明文の中でも言及されていますが、過去に騒がれた「フェイスブックとプライバシー問題」に再びスポットが当てられ、リブラプロジェクトの評価につきまとっています。
こうした現状がある中、今回のデビット・マーカス氏の投稿では、リブラプロジェクトにおいてフェイスブックが特別な権限を持っているわけではないことを強調したい様子が伺えます。
先日、米下院金融サービス委員会がフェイスブックの仮想通貨「リブラ」の開発中断を求める文章が、マキシン・ウォーターズ委員長並びに4名の議員の追加署名のもと発表されましたが、これに反応した投稿と捉えることもできそうです。
#RELEASE: Committee Democrats Call on #Facebook to Halt #Cryptocurrency Plans
READ: https://t.co/S1aieAdsR1 pic.twitter.com/BIXajbg8ZR
— Financial Svcs Cmte (@FSCDems) 2019年7月2日
さらに、「7月16日・17日に予定されている米公聴会にリブラ開発陣営側から誰が出席するのか」という点も様々なメディアで注目を集めていましたが、今回の投稿の最後には
「米議会上院銀行委員会と米議会下院金融サービス委員会の両議会で証言するのを楽しみにしている」
といった内容の記載もあり、デビット・マーカス氏がこの公聴会に出席する可能性は高そうです。