ビットフィネックスのハッキング事件で盗難されたビットコインのトランザクションが確認される
大手仮想通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)が2016年にハッキング被害にあった際に盗難されたビットコインの一部が、所持者不明のウォレットに移動していたことを「Whale Alert」がツイートしました。
「Whale Alert」は仮想通貨の大口取引を追跡・公開しているツイッターアカウントです。
同アカウントのツイートでは、2019年6月7日中に計6回にわたり185BTC(現在のレート換算で約1憶6000万円相当)の送金トランザクションが実行されている様子が伝えられています。
⚠ 24.26178489 #BTC (191,846 USD) of stolen funds transferred from Bitfinex Hack 2016 to unknown wallet
— Whale Alert (@whale_alert) June 7, 2019
ビットフィネックスのハッキング事件とは?
2016年8月、ビットフィネックスでハッキングによるビットコインの盗難事件が発生。
ビットフィネックスの従業員を名乗る人物からのRedditの投稿により周囲に広まり、約120,000 BTC(当時のレート換算で約70億円相当)のビットコインが盗難された巨額なハッキング事件として話題となりました。
事件発覚後、盗難被害にあった顧客の資産を補償するため、ビットフィネックスは「BFXトークン」を発行し、毎月の取引所利益から当該トークンを買い戻すことにより、顧客資産の補償を約束しました。
また、BFXトークンはビットフィネックスの親会社であるiFinexの株式へ交換も可能とされており、iFinex株式保有者にはRTTトークンが付与されました。
2017年には、発行した全てのBFXの買戻しが終了し、返済が完了しています。
また、今年2月には、米国政府の協力により、約27BTC(当時のレート換算で約1150万円相当)の回収に成功したことが発表され、回収されたビットコインはRTTトークン保有者に分配されることとなりましたが、現在もハッキング犯の特定はできていないようです。
国内でも2018年にコインチェック、2019年にはザイフがハッキング被害を受けて資金が不正流出した過去があります。
そして本日、2019年7月12日に新たにビットポイントでのハッキング被害が起きたという速報が入ってきています。
ビットコインの価格が100万円を超え、フェイスブックから仮想通貨「リブラ(Libra)」が発表された事により、国内の仮想通貨ブームも再燃かと言われていましたが、ここへきて雲行きが怪しい状況になってきています。