独ブロックチェーン企業、ポルシェ等から総額6億円を超える資金を調達
ベルリンを拠点とするブロックチェーン関連のスタートアップ企業であるギャップレス社が29日、シードファイナンスラウンドで総額550万ユーロ(約6億4千万円)の資金調達に成功したことを公式サイト内で発表しました。
ギャップレス社は、最高経営責任者であるヤン・カルナス氏、最高財務責任者であるアンドレアス・ジョーブス氏、現最高技術責任者であるマルテ・ハウスラー氏の3人によって2018年9月に創設され、今回の資金調達も共同創業者の3人を中心に行われています。
「ポルシェなどがギャップレスに投資」
ギャップレス社は車両所有者向けのオールインワンアプリを開発しています。ブロックチェーンを使ったプラットフォームであり、ユーザーは自分の車両をオンラインで管理し、デジタル化した包括的な車両履歴を安全に作成および共有することが可能となります。
ギャップレス社の主な投資家は、ブロックチェーンテクノロジーの世界的専門家であるフィンラボAGおよびEOSIOブロックチェーンの開発者であるブロックワンの合弁会社であるフィンラボEOS VCファンドや、ドイツの自動車メーカーであるポルシェAGや保険起業家であるケルステン・ヨデクニスも資金調達に関わっています。
どちらも2018年からギャップレスに投資しています。
「既に5万台以上を管理、年末には最大10万台の車両を利用可能に」
シードファイナンスの成功についてギャップレスの最高経営責任者であるヤン・カルナス氏は
「フィンラボAGとEOS VCの提携によって誕生したフィンラボEOS VCファンドにより私たちは、若い会社を更に発展させるための最適なパートナーを見つけました」
と語っています。また、フィンラボEOS VCファンドのマネージングディレクターであるステファンシュッツェ氏は、
「ギャップレス社はブロックチェーンテクノロジーがサービスを根本から変える方法を示しました。またギャップレス社は、いつもユーザーの視点から考えています」
と述べています。
今回の発表によるとギャップレスは、既に5万台以上の車両をプラットフォーム上で管理しています。デジタルガレージの所有依頼は主にアメリカ、イギリス、ドイツから来ており、年末には最大10万台の車両を利用可能にする予定です。