投資家の死亡が原因で約400万BTC(約4兆円)が失われたと推定
仮想通貨投資家の90%近くは、自分が死んだ後の資産がどうなるかを心配していますが、適切な対応が取れている人はほとんどいないようです。特に年齢が若い人はその傾向が強く、自分の死後のことはほとんど考えていません。
終活を支援するクリメーション・インスティチュートの調査によると、遺言などで自分が死んだ後の資産について適切に扱われる準備をしているビットコイン投資家は、全体の4分の1ほどでした。
投資家の死後、秘密鍵などを残していなかったために、遺産が相続できなかったケースが増えています。そういった場合、遺族は大切な人を失くしたことに加え、残してくれた遺産を受け取れないという二重の悲しみに襲われることになります。
仮想通貨セキュリティのコインカバー社は、投資家の死亡が原因で、これまでに約400万BTC(約4兆円)が失われたと推測しています。
2018年には、アメリカの投資家マシュー・メロン氏が亡くなりましたが、当時5億ドル以上あったとされる仮想通貨について何の手掛かりも残されていなかったため、誰も相続できませんでした。
クリメーション・インスティチュートは
「誰もが自分が亡くなった後のことをじっくりと考え、大切な家族のために準備をしておくべきです」
とコメントしています。