Bitfinexがハッキング事件解決に最大420億円の報酬を提供

Bitfinexがハッキング事件解決に最大420億円の報酬を提供

仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)は4日、2016年にハッキングで盗難にあったビットコイン(約12万BTC)を取り戻すため、最大4億ドル相当(約420億円)の報酬を提供することを発表しました。

当時盗難にあったBTCをすべて取り返せた場合、その際に発生する報酬の総額は現在のBTCの価格に換算すると、約4億ドル相当になるとビットフィネックスは説明しており、実際の支払いについては、BTCもしくはそれ相当の財産で行うとしています。

なお、ビットフィネックスは、ハッカーとコンタクトを取れるよう計らってくれた人に対して取り戻した財産の5%、また、事件の当時者であるハッカーに対して、戻ってきた財産の25%を報酬として支払うと伝えています。

ビットフィネックスは当時を振り返り、このハッキング事件から多くの教訓を得ており、現在においても、セキュリティーの強化こそが最優先事項であると強調しています。

現在、多くの取引所では盗難された仮想通貨のブラックリスト化を実施していることから、盗まれたBTCのほとんどは売却されずにウォレット間を移動している状況にあります。

そのため、今回の報酬制度は、行き場を失ったハッカーたちに対する事件解決の突破口になるのではとの見方が広がっています。

ちなみに、ビットフィネックスが現在までに取り戻せたのは27BTCのみですが、今後は盗難されたBTCの奪回に向けて本腰を入れるとのことです。

また、さらにこの報酬制度と並行して、法的機関の協力も得つつ事件の全面解決に向けて本格的に動く方針を固めたと説明しています。

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