ファイルコインがフォークしファイルキャッシュが誕生した背景とは
ファイルコイン(Filecoin)はメインネットのローンチや、それに伴うBinanceやHuobiをはじめとする大手仮想通貨取引所への上場を果たし、ICOでの資金調達から約3年で大きな節目を迎えています。
本格的なFILの取引も始まり、現在では1FILあたり約32ドル(2020年10月20日時点)を推移しています。また、Filecoinの公式ウォレットはまだリリースされていませんが、トラストウォレットやファイルコインマイナーウォレット、そのほか各取引所のウォレットなどで保管が可能となっています。
Filecash(ファイルキャッシュ)」が誕生
第3回中国国際ブロックチェーン+ビジネス未来発展サミットで、韓偉平によりFilecoinのフォークが発表され、ファイルコインとは異なるソリューションを採用する「Filecash(ファイルキャッシュ)」が発表されました。
この背景には、ファイルコインがスペースレース時に打ち出したルールに問題があったことが挙げられます。
ルールの変更によってマイナーが解決すべきこととして負担することになったことや、新たに追加されたルールについてはマイナーへの通達がなかったにも関わらずペナルティを負わされたことなど様々な問題点がありました。
これらのことから、ファイルコインを開発するプロトコルラボ社がマイナーのコミュニティとコミュニケーションを取らず中央集権的に動いていることを象徴しているという声が上がり、今回のフォークに繋がったと考えられます。