ビットコイン(BTC)のERC20トークン化、10月は大幅ペースダウン
ビットコイン(BTC)のERC20トークン化のペースが10月は大幅にダウンしました。
分散型取引所(DEX)をはじめとする分散型金融(DeFi)の収益性低下が背景にあるとみられています。
デューン・アナリティクスのデータによると、BTCのトークン化は10月が約380億円相当で、9月の770億円相当と比較すると大幅にダウンしています。
DeFiの多くはイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上にあるため、BTCとETHはブロックチェーンに互換性がなく、そのままでは取り扱うことができません。
BTCをDeFiで取り扱うには、ペッグ通貨であるラップトビットコイン(WBTC)をはじめとするERC20トークンと交換する必要があり、それが9月までのERC20トークン化の急増につながっていました。
DeFiのブームの背景には、仮想通貨を貸し出して利益を得るイールドファーミングの存在がありますが、大手DEXであるイールドファーミングの利益率が、10月に入って低下しています。
ビットコインアナリストのライアン・ワトキンス氏は、この利益率の低下がBTCのERC20トークン化のペースダウンに関係しているのではないかとみています。
ただし、ERC20トークン化されたビットコインは、マイニングによって発掘されたBTCの金額を上回っており、DeFiブームが必ずしも沈静化していないことを示唆しています。
https://crypto-nature.com/2020/11/12/%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b3%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%ae%e6%96%b0%e3%81%97%e3%81%84%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%8b%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e3%80%8cfilpower/