イーサリアム2.0のローンチが発表|現在のブロックチェーンも併存へ

イーサリアム2.0のローンチが発表|現在のブロックチェーンも併存へ

イーサリアム初の大幅バージョンアップ「イーサリアム2.0」が12月1日、ローンチされることがわかりました。

なお、現在のブロックチェーンは当面維持され、2つのETHブロックチェーンが併存することになります。

今回実装されるのは、取引を承認するバリデーターを管理する「ビーコンチェーン」のみで、ユーザーを対象とした「シャードチェーン」の実装は2021年になります。

イーサリアム2.0は、コンセンサスアルゴリズムをこれまでのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に変更するなど、処理速度の高速化を主眼に置いています。

ETHのブロックチェーン上にはスマートコントラクト機能を生かした分散型取引所(DEX)をはじめとする分散型金融(DeFi)が設置されており、近年のDeFiの活性化に大きく寄与しています。

しかし、DeFiの活性化によってトランザクションの増加が問題となっていました。

少しでも早く承認してもらうためには手数料である「ガス」を多く支払う必要があり、現状はそのガス代が高騰しています。

また、PoWのままだとマイナーが電力消費量の多い高性能のマシンを用意する必要があり、エコロジーの観点からの批判もあります。(ビットコインはその典型例)

PoWからPoSへの移行については、その問題の解決策のひとつとなっており、PoSはETHの保有量などによって報酬が決まるため、PoWほどトランザクションにマシンパワーがいらないとされています。

イーサリアム2.0の全機能の稼働は、2021年中の予定です。

これによって、現状のETHの問題点がどこまで解消されるかが、今後の焦点となります。

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