リップル社、東南アジアでの事業拡大へ元ウーバー幹部採用
仮想通貨リップル(XRP)の発行元であるリップル社は、東南アジアのマネージングディレクターに、元ウーバー幹部のブルックス・エントウィッスル氏を迎えたと発表しました。
リップル社によると、エントウィッスル氏はウーバーでチーフビジネスオフィサーを務め、アジア太平洋地域での規制から生じる問題の解決に当たっていました。
また、ウーバー入社前はゴールドマン・サックスに20年以上にわたって所属しており、東南アジア部門のトップを務めていたと説明しています。
エントウィッスル氏の豊富な経験を生かし、東南アジア地域で決済ネットワーク「リップルネット」の事業拡大を目指していくとしています。東南アジアでは14カ国がリップルネットに参加しています。
リップルネットのアセッシュ・ビリアGMは今回の件について「東南アジアでは国固有のスキームがあり、深い知識が必要」としたうえで、エントウィッスル氏が主導することを歓迎しています。
一方、エントウィッスル氏は「リップル社への参加は、金融とテクノロジーとの融合を考えると当然の選択。若くて才能のあるチームを率いることを楽しみにしている」と述べています。
リップル社は米証券取引委員会(SEC)の訴訟の影響を受け、米国内の仮想通貨取引所での取り扱いが停止されるなどの影響を受けています。
ただ、他の地域では大きな影響はなく、昨年は東南アジアでのリップルネットの取引が10倍になったと説明しています。