ビットメインがETH用マイニングマシンの販売開始-エヌビディアに対抗か
マイニングマシン製造販売のビットメインは、イーサリアム(ETH)のマイニングに特化した特定用途向け集積回路(ASIC)搭載のマイニングマシン「アントマイナーE9」を発表しました。
ETHマイニングの需要が高まっていることを受けたもので、現時点では販売開始日は決まっていません。
ETHのマイニングについては、米半導体大手のエヌビディアがアルトコインのマイニングに特化したプロセッサー「CMP」を販売しています。
エヌビディアがCMPの販売に踏み切ったのは、ETHのマイニングにGPUが使われることで、ゲーマーにGPUが行き渡らなくなっていたことが背景にあります。
CMPの販売は好調で、エヌビディアでは第1四半期の売り上げを、当初予測5000万ドルの3倍に当たる1億5000万ドルと見積もっています。
ビットメインが「アントマイナーE9」の販売についてアナウンスしているのも、よりマイニングに特化したASICによってエヌビディアから顧客を奪う狙いがあるとみられます。
しかし、ETHは承認アルゴリズムを近い将来、PoWからプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に変更することが決まっているため、アントマイナーE9は短命に終わる可能性があるとも指摘されています。