コインチェックが国内初のIEOを実施へ-NFT関連企業のトークン発行で
仮想通貨取引所コインチェックは今夏、国内では初となるイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)を今夏に行う予定であることを発表しました。
IEOで取り扱われるのは、NFT関連企業のハッシュパレットが発行するパレットトークン(PLT)で、コインチェックとハッシュパレットが共同で準備を進めています。
IEOはイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の発展形態のひとつです。
ICOはトークンの販売によって運用資金を賄うものですが、詐欺まがいのプロジェクトが交じっているなどの問題がありました。
IEOの場合、トークンの販売は発行元ではなく、仮想通貨取引所が行います。もちろん、販売するトークンは仮想通貨取引所が上場を認めたものなので、ICOより信頼性が高くなります。
ハッシュパレットは集英社や小学館の漫画アプリを開発しているリンク・ユーと、ブロックチェーン関連企業のハッシュポートが設立した合弁会社です。
漫画やアニメ、音楽といったコンテンツを非代替性トークン(NFT)として流通させることを目的とした、ブロックチェーンプロジェクトの運用を目指しています。
PLTはイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で発行されており、NFT売買の決済や、ETHのガス代の支払いに充てられるとしています。
コインチェックは2019年8月からIEOの事業化について検討しており、今回のIEOは投機対象だけではなく、社会的意義を持つ仮想通貨の創造という目的があると説明しています。