イラン政府、大規模停電により禁止していたビットコインのマイニングを再開許可
イランの地元メディアのフィナンシャル・トリビューンが、ライセンスを受けている仮想通貨のマイニング業者について9月22日から事業再開を認める方針であることを報じました。
ビットコインマイニングは仮想通貨の中でも専門業者による大規模なものが主流となっており、イランでは2019年7月から業者を受け入れています。
産油国であるイランは電力料金が安いことから、大量の電力が必要なマイニング業者にとってはメリットがあります。
ところが、首都テヘランなどで大規模停電がたびたび起こったこともあり、イラン政府は5月26日にライセンスを受けた業者に対し、マイニングを全面的に禁止するよう命じていました。
マイニング禁止は当初から9月22日までとアナウンスされており、今回の報道は予定されたスケジュールに則ったものとなっています。
なお、イラン当局によると、マイニング業者のうちライセンスを持っていないものが85%を占めており、違法業者だけで1日当たり2000~3000メガワットの電力を消費しています。
テヘランの半分という大きな電力消費量の問題を解決し、環境対策につなげるため、イランはこれまでにもたびたび違法業者の摘発を行ってきましたが、事態は改善していないとしています。