オープンシーで「インサイダー取引」幹部が関与か
NFTマーケットプレースの最大手であるオープンシーは9月15日、社員が関与する「インサイダー取引」があったことをブログで公表しました。
オープンシーによると、この社員はあるNFTがトップページに掲載されることを公開前に知り、価格が上昇することを見越して公開前にNFTを購入し、公開直後に販売して利益を得ていたというものです。
ツイッターユーザーが、イーサリアム(ETH)のトランザクション情報を調べられる「イーサスキャン」などで調査し、こうした行為が行われていると指摘しており、これを認めた形になります。
オープンシーはインサイダー取引に関与した社員が誰なのかについて明らかにしていませんが、一部の報道では幹部クラスが関与したとしています。
今回の問題を受けて、オープンシーはチームメンバーを対象に「自社プロモーション期間中のNFTの売買禁止」「機密情報を利用したNFTの売買禁止」というルールを設けたことを明らかにしました。
今後については「ユーザーのために正しいことを行い、コミュニティーの信頼を取り戻すことに取り組んでいく」とコメントしています。
オープンシーは2017年12月、ETHのブロックチェーン上に設置されたNFTマーケットプレースで、流通総額は世界最大級となっています。