Nori、トヨタ・ベンチャーズの参加を得て700万ドルを調達
トヨタ・ベンチャーズは、ブロックチェーンの二酸化炭素除去のため、シアトルのベンチャー企業である「Nori」に700万ドルの資金を提供しました。
今回の資金調達により、Noriはマーケットプレイス内の二酸化炭素除去の源泉を拡大するだけでなく、イーサリアムからレイヤー2ソリューションであるPolygon(ポリゴン)へ運営を移すことで、同社の間接的な環境ダメージを軽減できるとしています。
ポリゴンはイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決したサイドブロックチェーンのようなもので、イーサリアムよりも通信速度が速く、ガス代の安さが特徴です。
Noriの環境破壊に対する考え方は、他の企業とは一線を画しています。
一般的な企業は自分たちの営利活動で排出した二酸化炭素の分だけ、太陽光エネルギーや植林などの活動に投資しますが、Noriは、その排出した二酸化炭素自体の除去を手助けする方法を考案し、気候変動に対する熱心な考え方を示しています。
例えば、通常の農業ではお金を得るために作物を育てて収穫したあと、その土地を休ませる期間があります。しかし、植物は二酸化炭素を吸収する特性があるため、その時期にも販売することが目的ではない植物を育てて、大気中の二酸化炭素を吸収させ続けます。
資金調達に貢献したトヨタは、Noriをこのように評価しています。
「透明性の高いマーケットプレイスを構築することで、二酸化炭素を除去する産業の先駆者であり、このようなミッションを支援できて大変嬉しいです。」