ビットコインが2024年までにゼロ・エミッション達成の可能性|BatCoinzレポート

ビットコインが2024年までにゼロ・エミッション達成の可能性|BatCoinzレポート

環境汚染対策の1つに、産業によって排出された廃棄物を、別の産業がエネルギー源として再利用する「ゼロ・エミッション」と呼ばれる構想があります。

仮想通貨における環境への調査を行っているBatCoinzのレポートによれば、ビットコイン(BTC)が2024年までにゼロ・エミッションを達成する最初の通貨システムになりえると予測しています

これまで非中央集権といった特徴をもつ仮想通貨のマイニングは、大量の電力を要するためCO2を排出し環境を破壊するとの批判を受け続けています。

しかしレポートでは、現在、多くのマイニング大手事業者がCO2排出量を削減するべく、再生可能エネルギーを採用する動きが主流となっていると主張しています。

BatCoinzの調査ではすでにカーボン・ニュートラル(脱炭素)なビットコインネットワークのマイニングにより、62.4%のゼロ・エミッションを達成しており、2023年3月までには72.7%まで上昇すると予測しています。

なお今回の計算方法は、フレアガスによって行われているマイニングを、放出されたメタンガスに置きかえた場合を条件に算出されたもので、最初はフレアガス・マイニングの成長率の83%に留まるものの、その後はゆるやかに成長していくと説明しています。

一方でビットコインがさらに普及すれば、エネルギー消費量とハッシュレートが増加していく可能性は免れないとしたうえで、再生可能エネルギーの採用とマイナーの効率も今後は上昇していくため、拮抗バランスが取れていくと指摘しました。

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