天然ガスを利用したBTCマイニングは太陽光や風力発電より環境に優しい｜Arcaneレポート
仮想通貨市場やブロックチェーンの調査会社Arcane Reseachのレポートによると、天然ガスを利用したビットコイン・マイニングが、風力・太陽光発電所を建設するよりもCO2排出量削減に適した方法だと主張しています。
天然ガスといえば主に石油採掘の過程によって生まれますが、再利用するにあたってコストが高く、石油生産メーカーによってはその場で天然ガスを燃焼することも少なくありませんでした。
この焼却処分方法は「フレアリング」と呼ばれ、大量のCO2を排出するなど環境破壊の大きな要因となっています。
近年では風力や太陽光発電により、フレアリングによって発生したCO2を削減する動きが活発となっていますが、Arcaneは天然ガスが発生する場所でのビットコイン・マイニングを提案しています。
天然ガスをマイニングのエネルギーとして直接取り込めば、フレアリングの工程を省き環境への影響もコントロールできるため、さらなるCO2の削減と利益を生み出すと説明しています。
レポートによるとビットコイン・マイニングに天然ガスを使用した場合、コストパフォーマンスが風力発電に比べて高く、CO2排出量が500％以上削減できるだけでなく、太陽光発電においてもより高い削減効果が得られると算出しています。
また、天然ガスを使用したビットコイン・マイニングと風力・太陽光発電に、それぞれ1,000ドルずつ投資した際におけるCO2排出量削減の比較予測についても、
- ビットコイン・マイニング：6.32トン
- 風力発電：1.3トン
- 太陽光発電：0.98トン
と伝えており、ビットコイン・マイニングの天然ガスの使用がコストパフォーマンスの良い代替手段となるだけでなく、環境破壊も抑制できると強調しています。
