生活困難者の支援を目指すCryptoless|世界ホームレスデーにNFTをリリース
米を拠点とする非営利団体CityTeamと、写真家のAntoine Guéneが設立した、アナログ写真とブロックチェーン・テクノロジーを組み合わせたNFTプロジェクト「Cryptoless」が、生活困難者の支援を目的としたNFTを発行しました。
Cryptolessのプロジェクトでは、広告制作会社OK C’EST COOLと、ブロックチェーン・スタートアップBlockLabs42や、アーティストのKAOもサポートしています。
第一弾として、サンフランシスコ・テンダーロイン地区の路上で生活するホームレスの人々がモデルとなった10枚のアナログ写真をもとに、600個のNFTが10月10日の世界ホームレスデーに販売されます。同地区では薬物乱用など治安の悪化が問題となっていました。
販売されるNFTには、おもに仮想通貨投資を行う若者の間で流行った「上手くいく・成功する」といった意味を持つワードWAGMI(We are All Going to Make It)と書かれたダンボールを持つホームレスが写っています。
過去5分間のイーサリアム取引量がわかるデザインのバナーが目元を隠し、プライバシー性を保ったデザインとなっています。なお販売サイト上では取引量が自動更新され、売れた際にその時の数字でストップする仕組みです。
売り上げの80%がCityTeamに寄付され、残りの20%はNFT保有者の提案によって選択された別の地域への支援に割り当てられる予定です。
Cryptolessのサイトでは、2021年のNFTの売り上げは400億円以上にのぼった一方で、シリコンバレーのまさに中心であるサンフランシスコの街では、何千人ものホームレスがひどい生活を送っていると主張しています。
この印象的なコントラストを強調したデザインで、NFTが投機的な目的だけでなく、人々の生活を助けることを目指します。