Mercy Corps、Web3への助成金第2ラウンドをスタート
非営利のベンチャーキャピタルMercy Corpsのインパクト投資部門Mercy Corps Venturesは、各国の新興市場で十分なサービスを受けていない人々を支援するWeb3プロジェクトへ、100万ドルの資金提供を目的としたCrypto for Good Fundの第2ラウンドをスタートすることを発表しました。
このファンドは新興国に住む低所得者層の金融包摂や、気候変動への耐性を推進するソリューションを構築するパイロットプロジェクトをサポートし、新興市場にプラスの影響を与えるブロックチェーン対応ソリューションの拡張を目的としています。
最大10社の企業が、それぞれ最大10万ドルの助成金を受け取ることができるほか、インパクト測定アドバイスやパートナーシップ機会へのアクセス、専門知識の交換が可能となります。
2022年に実施した1回目の応募では50カ国以上から約200件の応募があり、モザンビークで気候変動に配慮した安価な住宅をNFTで実現するEmpowa、インドで清潔な水へのアクセスのための分散型トークンネットワークを構築するAtlantis DAO、インドネシアで公平なカーボンオフセットプロジェクトを構築するForest Carbonなどが助成金を獲得しました。
世界では14億人の成人が銀行口座を持たず、また気候変動によって2030年までに1億3,000万人が貧困に陥り、新興国が気候変動コストの75-80%を負担すると予想されています。
Mercy CorpsはブロックチェーンなどのWeb3技術へ投資することで、これらの課題を解決しようとしています。