dClimate、洪水と降雨量のデータ需要に応えるため専門コンサルと提携

dClimate、洪水と降雨量のデータ需要に応えるため専門コンサルと提携

分散型気候情報エコシステムを展開するdClimateが、英国に拠点を構える水文学と洪水リスク研究の専門コンサルタント会社Hydro-GISと提携し、ヨーロッパ各地の過去の洪水・降雨データが利用可能になったことを発表しました。

dClimateによれば、異常気象が多い現代では特に洪水災害により、2022年の経済損失は660億ドルにのぼっており、研究者や企業が気象傾向を予測・分析するため、過去の詳細な洪水・降雨データの需要が高まっていると伝えています。

今回の提携によりHydro-GISが作成した1866~1968年までの降雨測定値をふくむ、英国降雨デジタルアーカイブの異常降雨データ、異常降雨とそれに伴う洪水降雨マップを記録した年代記、洪水と被害の写真などがdClimateのマーケットプレイスからアクセスでき、被害を防ぐ新予測モデルを作成することができます。

さらにイギリス・ノルウェー・スウェーデンやドナウ川中流および下流域、オーデル川とヴィスワ川の過去の洪水データベース・フットプリントなどより広範なデータも提供される予定です。

Hydro-GISは1190年から河川・沿岸の洪水データも保有しているほか、英国降雨デジタルアーカイブを活用することにより、洪水リスク管理・緊急時計画・気候変動研究・洪水災害モデリングなど、幅広い用途に利用できることが期待されています。

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