韓国の自動車メーカー現代、ブロックチェーンベースのCO2排出量監視システム導入へ
韓国の自動車メーカー、現代(ヒョンデ)と傘下の起亜(KIA)はビジネスパートナー間でのサステナビリティ・サプライチェーンを構築すべく、AIを活用したサプライヤーCO2排出量モニタリングシステム(SCEMS)の導入を発表しました。
SCEMSは、両社のサプライチェーンの各段階で二酸化炭素排出量を計算できるよう設計されており、高性能ブロックチェーン技術によってデータの透明性と完全性を保証しながら、迅速かつ安全に収集することが可能になっています。
このソリューションにより、サプライヤーは時間とコストのかかる作業から解放されるほか、原材料の調達・製造工程・製品の輸送といった事業活動全体の正確な排出量データの確保が期待されています。
またブロックチェーン技術により、両社の収集したデータと排出状況を、たがいに効率的に管理および監視することもできるようになります。プレスリリースによれば、気候変動は差し迫った世界的な問題であり、二酸化炭素排出量削減は、その影響を軽減する最も重要なステップだと伝えています。
そのため今回のSCEMS導入により、地域だけでなく世界の環境規制を先制的に遵守し、自動車業界の持続可能性を促進させ、気候変動対策に積極的に取り組んでいくと強調しています。