ブラジルでブロックチェーン技術を活用したカーボンクレジット取引所「B4」が発足
ブラジルのサンパウロを拠点とする低炭素経済ソリューションハブを目指すAYA Earth Partners (AYA Hub)が、カーボンクレジット取引所「B4」を立ち上げることを発表しました。
B4はブロックチェーン技術を活用し、カーボンクレジットをデジタルトークン化することで相殺可能なプラットフォームとなっており、天然資源の再生に焦点を当てた経済を通じてエネルギー転換を推進したい企業の仲介役として、機能することを目的にしています。
また企業名は明らかにしていないものの、米国・カナダ・日本・フランス・サウジアラビアなどの大手産業が、クレジット売買に関心を示していると述べており、ローンチ初年度には120億レアルもの資金流入が見込まれると自信をのぞかせています。
B4では企業がカーボンクレジット・トークンを購入し、発行するNFTと交換することでカーボンオフセットを行った証明となるものの、2回目の購入以降は気候変動対策に貢献しているかを示さないといけない仕組みとなっています。
これはオフセットだけを認めてしまうと、環境汚染をしてもいいという証明になり得るためで、企業は実際に汚染排出を回避するシステムの導入や、持続可能なプロジェクトを支援など、実際にアクションを起こしているかについてアンケートに答える必要があるとしています。