カーボンクレジット取引所B4「申請されたクレジットの99%が虚偽」
ブロックチェーン技術を採用したブラジル初のカーボンクレジット取引所B4は、ローンチ以降2週間で資産上場を試みた企業による2000万クレジットのうち、承認したのはたった1%に過ぎないと報告しています。
B4によれば拒否した99%が、偽のESG(環境・社会・ガバナンス)プロジェクトに関連したトークンを通じて資金洗浄を行おうとする可能性があると警告しており、グリーンウォッシングが、炭素市場でも拡大していると伝えています。
また今回の理由として、クレジット市場がすでに確立されている国では認証されていないカーボンクレジットが取引できず、他国での上場を試みていることを要因の一つに挙げ、クレジットのインベントリーとモニタリングが欠如していると指摘しています。
報告書によるとカーボンクレジットに関連する場所で、森林保全を示すプロジェクトによる焼畑が行われていることが判明したほか、いくつかの企業はクレジットの委任を失っていると指摘しています。
これはクレジットを所有する企業が、ブローカーへすでに売却済みであるために発生した可能性があり、多岐にわたっているため、真の所有者が誰であるか保証がなく上場の担保にはならないと説明しています。
B4はこのような別の会社による同じクレジットの提供などといった重複取引の情報収集は、ブロックチェーン技術のトレーサビリティによって容易になると強調しています。