ReSeedがブラジルの非営利団体と提携、小規模農家の収入源創出目指す
ブロックチェーンやAIを通じて、リジェネラティブ農家の生活水準向上に取り組むカーボンソリューションプロバイダーReSeedは、ブラジルの非営利団体ECAMと提携し、現地の小規模農家が生成したカーボンクレジットを市場で販売することを発表しました。
これにより小規模農家は新たな収入源へアクセスでき、財政的な支援を可能とするとともにアマゾンの大規模で機械化された農業による森林伐採を回避することを目指すとしています。
ブラジルのアマゾン熱帯雨林の伐採は2023年に5年ぶりの低水準を実現しており、小規模農家の周囲の生態系と調和するリジェネラティブ農法が貢献しているとされている一方で、農家のほとんどは木材を売らなければ、生計が成り立たないのが現状でした。
そのためReSeedとECAMは、2023年からブラジル全土に存在する何千ものアフリカ系ブラジル人キロンボラ農家と提携し、彼らの環境に配慮した取り組みを正当に評価するだけでなく、経済的発展に取り組んでいます。
またブラジルのチョコレートブランドDengoとも協力し、カーボンクレジットプログラムにブラジルのカカオ農家を追加し、ECAMがReSeedへのプロトコル統合をサポートすることも発表しています。
すでに59の農園が登録され、うち42%が女性主導によるものだと報告しています。またカーボンクレジットの売り上げ50%はカカオ農家に直接支払われ、30%は現場の農園支援チームに支払われると説明しています。