ロンドン証券取引所、株式市場へブロックチェーンを導入することを検討
CNBCは5月2日、300年以上の歴史をもつ、厳格な証券取引所であるロンドン証券取引所が、ブロックチェーン技術に注目をしていることを報じました。
ロンドン証券取引所CEOのNikhil Rathi氏は、
「ブロックチェーン技術によって、集中型サーバーではなく分散型ネットワークを介してデータを記録することを、イギリスの株式市場で利用できないか検討している」
と発言しています。
例えば、スイスの最大手SIX証券取引所は、取引をスピードアップするためのブロックチェーンプラットフォームの立ち上げを発表していることや、ジブラルタル証券取引所はトークン化された債券、証券およびファンドの上場を許可しています。
他にもジャマイカ、タイ、スペインなどの他の証券取引所も、ブロックチェーンと仮想通貨に関して引率していくことを発表しています。
また、オーストラリア証券取引所では、分散元帳のスタートアップであるDigital Asset社の支援を受け、古くなった決済システムを再構築し始めたところです。
これらの流れを受け、ロンドン証券取引所CEOのNikhil Rathi氏は他の証券取引所のアイディアに強い興味を示しており、
「分散元帳テクノロジーが契約・発行に適用していることを確認できる」
と述べています。
しかし、同氏は、資本市場事業における競争と革新を支持している一方で、仮想通貨業界におけるいくつかの「極端な事例」には少し注意が必要だと述べています。
現時点で、ロンドン証券取引所はブロックチェーン技術を活用したサービスの実装予定はありませんが、Nikhil Rathi氏の発言から近い将来、ブロックチェーン技術や分散型取引を導入することが推測されます。