ビットコインのマイニングの74%が再生可能エネルギーを利用|コインシェアーズ社
仮想通貨に関する調査を行なっているコインシェアーズ社が6月5日に発表した報告によると、ビットコインのマイニングに使われている電力の74%が再生可能エネルギーで賄われているとしています。
またコインシェアーズ社はそれと同時に、昨年の11月の調査ではマイニングに利用されている再生可能エネルギーは77.8%だったことも示し、それと比較し利用率が低下しているとも発表しました。
マイニングは行うためのハードウェアを24時間、365日フル稼働させ行われているため、電力コストが大きくなるのが特徴です。また常時フル稼働で行われているため、その排熱を冷却するための装置にも電力コストがかかります。
そのため現在のマイニングにおいては、比較的に電気コストが安いアイスランドやモンゴル自治区などの冷却コストがかからない寒冷地で行われることが多いという現状があります。
そのような状況に対して、環境保護の観点からビットコインのマイニングにかかる大量の電力消費を批判する人は多いようですが、それに対してコインシェアーズ社は、法定通貨などに比べて中立性・透明性が高いビットコインは、多くの人がその利益を享受できるため、電力コストを支払う価値はあると報告しています。
さらに同社は、世界的に利用されているNintendo WiiUやPlayStation4などの人気ゲーム機が、約4.9ギガワットの電力コストがかかっているのに対して、マイニングにかかる電力は約4.7ギガワットで、ゲーム機と比較してほぼ同じだということを提示した上で、マイニングが電力コストに関して批判されるのは論理的ではないと反論しています。
マイニングにかかる電力コストは、マイニングを行うハードウェアの進歩に伴い低くなっていくため、今後はそれも考慮して議論していく必要があります。