インドの仮想通貨取引所Koinexが閉鎖、インド政府の規制枠組み進まず
インドの大手仮想通貨取引所であるKoinex(コイネックス)が、取引所を閉鎖しました。
インドでは仮想通貨の取り扱いを違法とする法案が提案されており、デジタル資産による支払い方法を取り締まっています。
4月にはコインデルタが閉鎖するなど、インド国内での仮想通貨取引所および仮想通貨取引を行う個人や企業に対しての規制は厳しくなる一方です。
民間銀行は、仮想通貨取引に利用される口座やサービスの停止を迫られました。それにともない、Koinexを利用するユーザーの銀行口座が閉鎖されるなど、インド国内において仮想通貨取引事業を続けることは非常に困難な状況です。
インド政府の仮想通貨規制については、未だしっかりとした枠組みが決まらないままですが、インド国内の仮想通貨決済の需要は大きなマーケットです。
インドは、メッセンジャーサービスであるWhatsAppにとっても大きな市場です。Facebookによる仮想通貨「リブラ」がWhatsAppによる決済手段を持った場合、インドでの規制によっては、国内利用が制限されることも考えられます。
国ごとによる規制の違いは、今後仮想通貨決済が拡大するタイミングにおいて“格差”が出てしまう可能性もあります。仮想通貨に対する扱い方については、各国が足並みをそろえて規制の枠組みを作っていく必要があるでしょう。